- 現状の日本(の一地域)でも変化はある
- 会葬をお断りする方が増えている
- 新型コロナウイルスは特別な対応を求められている
- もし、今お葬式に参列する、お葬式が発生したなら
こんにちは、葬儀屋4年目の葬太郎です。
あなたも知っての通り新型コロナウイルスが猛威を振るっています。まずはあなたやあなたのご家族が大変な状況ではないことをお祈りします。
さて、ここのところ毎日のように感染者が増え、外にも行けなくなるという悲しいニュースが多いですが、そんな中お葬式屋さんの今についてお話ししたいと思います。
今は本当に、お葬式をする側(御葬家様)も出席する側(御親族や御友人、御近所様)も新型コロナウイルスを気にしていて、参列者の方を制限させていただく。などの対応や参列者の方のアルコール消毒を徹底していただくなどの対応をしています。
ただし、これだけは言わせてください。もし少しでも体調が悪いと思ったら
「参列は控えていただき、改めて体調が回復してからお参りをしてください」
故人様との関係などで会いたい気持ちは痛いほど理解できるのですが、それでも万が一のことがあったら取り返しがつきません。
お葬式の後で改めて弔意を示すことも決して薄情などではありません。
あなたや周りの方の健康が一番大事です。宜しくお願いします。
現状の日本(の一地域)でも変化はある
当初、考えられていたよりも新型コロナウイルスの被害はすごいことになっています。お葬式屋さんにも新型コロナウイルスで亡くなった方に対するマニュアルや、対応方法の通達などが来ていてかなり対応に追われています。
現状、私の勤めているお葬式屋さんでは、新型コロナウイルスで亡くなった方は来ていないのですが、いつそうなっても対応できるように常時警戒態勢を緩めるな。と注意喚起されています。
また、納棺まで防護服の着用など特別な対策を求められているなど、社会全体が変化があるように、お葬式屋さんにも然るべき変化があります。
会葬をお断りする方が増えている
普段ならば、親族、友人、知人、近隣の方、関係者など、多くの方が弔問に訪れるお葬式屋さんですが、今回の不要不急の外出はしないでほしい。という政府の要請もあり、「弔問は不要不急の外出ではないから行ったほうがいいのかな?」と困惑するお客様の声が増えてきました。
そういう声は当然お葬式を執り行う側の喪家にもあり、現状では多くの喪家様が御会葬(お通夜やお葬式に出席すること)のお断りをしています。
精進落としの会食なども結構な割合で中止され、お持ち帰りの折詰に変更される方も多いです。
万が一、会葬者に新型コロナが発症してしまったら…を防ぐためと、やはり会葬する側にも「行かないと不義理じゃあないか?」「私の家の時は来てもらったのに…」という気持ちがありますので、喪家様側が気を使って「今回は非常事態なので会葬をお断りします。」というようにしている面もあると思います。
こういうのはなかなかお葬式屋さん側から「御会葬はご辞退されたほうが…」とは言いだせないので(やはり気持ちやメンツ…あとはお金のこともありますので…)喪家様に言ってもらえると助かります。
新型コロナウイルスは特別な対応を求められている
新型コロナウイルスで亡くなった方には、国の関係機関からの要請で、このように対応してください。というお話が来ています。
他の感染症で亡くなった方にも対応マニュアルはあるのですが(肝炎など)それとは違う、もう一段も二段も高い対応を求められています。
詳しくは話せない部分が多いのですが(すみません雇われているサラリーマンなので…)話せる部分で書くと、もしかすると(現状で私は新型コロナウイルスで亡くなった方に立ち会っていないため正確にはわからない)火葬が終わるまで故人様の姿が見られないかもしれません。
少なくとも、納棺(棺に御遺体を寝かせる)までは間違いなく会えません。
こちらも日々いろんな情報が流れていますので一概には言えませんが現状はこんな感じです。
もし、今お葬式に参列する、お葬式が発生したなら
御親族の場合は致し方ない面があるので最大限の防御(マスク、手洗い、消毒)を徹底して参列してください。
御近所、知人の方の場合は喪家様、担当するお葬式屋さんに聞いてみてください。やはり不特定多数の方が出入りするのが葬儀場なのでリスクがゼロになるとは言い切れません。
あなたの体調なども考慮して、賢明な判断をしてください。
あとがきのようなもの
昨日3月29日の夜、志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった。というニュースがこれを書いている3月30日の午前中に流れてきました。
また、健康な方でも亡くなっている。という話も聞きます。
どうかあなたが新型コロナウイルスに罹患しないよう、お葬式という避けられない節目でも賢明な判断をしてください。
決して、あとで弔問に伺うことは失礼ではありません。また、このような時世も鑑みれば間違いなく失礼にはあたりません。
弔電、供物という方法もあります。あとで伺っても構いません。まずはご自分を最大限に守る行動をしてもらえたら幸いです。