- 葬儀場を使用することもあるがほんみちの教会を使用することもある
- お参りの作法は玉串奉奠
- 服装は一般的な黒の礼服で参列する
- 香典は御霊前もしくは御玉串料
- 基本的に天理教と同じ
こんにちは、葬儀屋2年目の葬太郎です。
あなたは、ほんみちという宗教を知っているでしょうか?
もしあなたが大阪府民ならば、見かけたことがあるかもしれませんね。他の地域だとあまり見る機会はないかもしれません。
ただ、大阪にしかないわけではなく、他の地域にも当然教会があって、信者さんもいらっしゃいますので、極稀にですが、私の勤めている地域でも「ほんみち」の方のお葬式というのもあります。(私は担当したことがないです…)
ほんみちというと、あまり聞き慣れないと思いますが、天理教はあなたも知っているのではないでしょうか?
ほんみちは天理教からの分派になりますので、お葬式は天理教に近いものとなっています。
信者数は日本全体で約31.9万人(2017年時点)とのことですので、そんなにお葬式も多くないのかもしれません。また本部が大阪なのでそちらでは多いのかもしれません。
私の勤めているエリアで言えば信者数が近いエホバの証人のお葬式くらい珍しいです。
残念ながら知り合いにほんみちの方がいないので、エホバの証人のときと違い、完全にこれがリアル!とは言えないのが残念ですが、見たことや資料を参考にお話していきます。
それでは「ほんみちのお葬式って?香典はどうすればいい?どんな服を着ればいい?」を調べて纏めてみましたので御覧ください。
目次
ところで「ほんみち」って簡単に言うとどんな宗教?
ほんみちは、もともと天理教の山口専教所の所長をしていた大西愛治郎という方が、天理教の開祖、中山みきの後継者であるという啓示を受けたことから始まりました。
その後、天理教と袂を分かち1925年「天理研究会」として別の道を歩き始めました。
紆余曲折ありながらも、1950年に現在の「ほんみち」に改称し、次女に教祖を継がせようと思ったものの、次女は「ほんぶしん」という分派を作り、現在は孫に当たる大西泰彦という方が教団を率いているようです。
ちなみに教主のことを「甘露台」というようです。
ここでは、教義などには詳しく触れませんが、主な特徴は天理教と同じ感じです。お葬式は神道をベースにしています。
天理教との違いはWikipediaからの引用ですが
天理教との相違点・類似点
天理教では信者は「ようぼく」と呼ばれるが、ほんみちでは「みち人」と呼ぶ。その一方で、個人単位の布教活動を「においがけ」、教団施設の維持管理を「ひのきしん」、神が理想とする「陽気世界」(天理教の「陽気ぐらし」と類似)に住むための精神の成長を「心のふしん」と呼ぶなど、大西愛治郎が中山みきを継承した者であると主張するように、天理教と類似点が多い。
とこのようになっています。
日本全体で約31.9万人(2017年時点)の会員を擁しているようです。
ホームページが見つからなかったので、詳しくはわかりませんでした。
「ほんみち」のお葬式を行う場所
ほんみちのお葬式は、基本的に天理教と同じで通夜、葬儀にあたるものを両方行うようです。
ほんみちのお葬式を行う場所は、一般の葬儀場をもしくは「ほんみち」の教会で執り行われるそうです。
ちなみに、私はもうすぐ3年目になりますが、葬儀場を使用するほんみちの方の担当はしたことがないです。
天理教のお葬式は、多くはないですが行うことがあります。それに比べると明らかに少ないです。
「ほんみち」のお通夜お葬式に出るにはどうすればいいの?
上記にありますように、ほんみちのお葬式は基本的に「神式」で天理教と類似したものとなっています。細かい部分については、その葬儀場のスタッフに声をかけてもらえればと思います。
お通夜の際は、「玉串奉奠」をせずに礼拝(神社のお参りなどでする拍手と礼)をするようです。
通夜祭(お通夜)に出る場合
まず初めに、式場内にある芳名カード(もしくは芳名帳)に記帳します。
それからお香典を出しますが、香典の表書きは「御霊前」もしくは「御玉串料」で大丈夫なようです。
基本は神式となりますので、仏教用の「蓮の絵柄」のついたものは使用しないように気をつけて下さい。
もしお通夜とお葬式の両方に参列される場合は、お葬式の日に出してもらえれば大丈夫です。
その後、お参りをします。
- 葬儀場でのお通夜は礼拝になります。
- 礼拝は 一礼四拍手一礼 になります。(拍手は音を立てる)
- 注意事項としては、仏教用語(ご冥福をお祈りします…など)を使用しないことです。(他宗教の方には寛容なので怒られないとは思います)
告別式(いわゆるお葬式)に出る場合
葬儀当日のお香典ですが、お通夜に出る場合でも書いたように、香典の表書きは「御霊前」もしくは「御玉串料」で大丈夫なようです。
告別式(お葬式)の始まる前に出して下さい。告別式(お葬式)の開会前に、葬儀担当者から遺族親族だけでなく一般の方も含めた、その日の流れの説明などもありますので、開式15分ほど前に出せると慌てなくて済むし、葬儀社としても落ち着いた中で説明ができるのでお互いにベストです。
告別式の流れをざっくりと書くと
- 司会者よりその日の流れの案内
- 開式
- 喪主挨拶
- 礼拝
- 玉串奉献(一般参列者も行います)
- 宗教儀式(拍子木と踊りに合わせて あしきをはろうて…と歌う)
- 御霊移し
- 弔電
- 閉式
- お別れ
- 出棺
となります。
ただし、教会ごとに多少違いがあります。(と思います)ほんみちでも多少違いがあると思います。
参列される方は、案内に従って起立や着席、玉串奉献を行えば問題ないと思います。
ほんみちの方以外の参列者は、儀式時などは黙祷、黙読で大丈夫だと思います。
神式で言う十日祭も名前は違いますが行うようです。
「ほんみち」のお葬式に参列する際の持ち物・服装は?
ほんみちのお葬式に参列する際の持ち物は特にないようです。
参列する際の服装ですが、ダークスーツやブラックスーツなどの一般的な喪服で大丈夫です。
基本的に神式で執り行われるので数珠も必要ありません。
「ほんみち」のお葬式の弔電や香典、供物は?
どうしても予定があって参列できないから弔電だけでも…とお考えの方、安心して下さい。式の途中で読んでもらえる時間がありますので、弔電を出される方は一般的な葬儀と同じような形で出されてはどうでしょうか。
また、生花や籠盛りなどの供物も出すことに問題はありません。
香典の表書きは、御霊前もしくは御玉串料と記載していただければ大丈夫です。香典を包む袋は、白無地の包みを使って下さい。
蓮の絵柄が書いているものは仏教用なので使用しないように気をつけましょう。
馴染みのない宗派のお葬式に出席する時は
ほんみちのお葬式に出席する際は、上に書いたような事を注意すれば大丈夫です。
あまり聞き慣れない宗教だと身構えてしまいますよね。
ただ、基本的に「神式」がベースなこと、天理教と近いことを覚えておけば多少異なる点もありますが特に問題になるようなこともありませんでした。
注意すべき点は、香典の表書きと袋(蓮の絵のものは使用しない)とお参りの作法で、後は一般的な常識を持って参列すれば問題ありません。特に、故人を拝む行為をしないように気をつけましょう。
他にもいろいろな宗教のお葬式に興味があればいろいろな宗教のお葬式こちらも参考にしてみて下さい。
やはり、馴染みのない宗派だと細かい作法や身なりなどで戸惑うことがあると思いますが、そのような疑問や分からないことがあった場合は、ご葬家のご意向なども葬儀社は事前に伺っておりますので、葬儀社へ聞いてもらえればお答えできると思います。
最後になりますが、もしかしたら「ほんみち」の信者の方は多少不快な思いをされたかもしれません。(天理教と似ている。や葬儀のベースは神式という表記など)ですが、ここでは教義の事ではなくお葬式に参列する方へのお話、ということでご納得いただければと思います。
あなたが参列する際の参考になれば幸いです。