現役葬儀屋の日常

お葬式屋さんは24時間営業?夜間はどんな仕事をしているの?

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このお話の要約
  • お葬式屋さんは24時間営業
  • 夜間の仕事は主に病院からの搬送
  • お葬式屋さんによっては夜間は他社へ依頼

こんにちは、葬儀屋七年目の葬太郎です。今日もよろしくお願いします。

コンビニと同じくらい24時間営業しているイメージがあると思われるお葬式屋さん。

実際にその通りで基本的に24時間動いています。いつ何時に人が亡くなるかは分からないですからね。

今回はそんな24時間動いているお葬式屋さんの中でも夜間の仕事についてお話していきます。

葬儀会社によっていくつか違いがあると思いますが、何社か知っているのでいろいろな葬儀会社の事例もお話ししたいと思います。

それでは早速「お葬式屋さんの夜間の仕事」についてお話していきますね。

お葬式屋さんは24時間営業

あなたも「そうだろうなぁ」と思っているようにお葬式屋さんは24時間営業です。

お通夜にしても、何にしても遅い時間までかかりますし、ご不幸があったお宅の病院や施設へのお迎え(搬送)依頼は何時でも入ります。

そんな夜間のお仕事は大体以下のようなものになります。

・お迎えから、御安置、出来るなら打ち合わせ

・館内の整理や清掃

・翌日の準備

・お通夜で滞在しているお客様の対応(線香が切れた等)

・他にも日によってはデータ整理などもしたりします。

ちなみに、夜間専属の従業員を雇っているお葬式屋さんもあれば、交代で泊まり勤務を行うお葬式屋さんもあります。

夜間の主な仕事は病院や施設からの搬送

そんなお葬式屋さんの業務の中で、日中のメイン業務であるお通夜、お葬式と違い、夜間のメインになるのが病院などへのお迎え(搬送)です。

お葬式屋さんを夜中に利用したことがある人なら、何時に電話をかけても30分~長くても2時間以内には病院へ迎えに来てくれる。そんな経験をしているかもしれません。

お葬式屋さんは基本的に夜間でも関係なく24時間お迎えに行きます。

お迎えに行った後は、故人の自宅、お寺や教会、もしくはお葬式屋さんの会館へお送りします。

余談ですが、喪主になる方が故人と同居していて持ち家の場合だと自宅に帰ることが多く、アパートやマンションの方はお葬式屋さんに直接来られる場合が多いです。

お家に帰る場合は、葬儀会社によりますがご遺族はお布団の用意だけしてくれれば他に必要な物はお葬式屋さんが持っていきます。

お葬式屋さんに直接来られる場合は、会館を他の方が利用していなければ家族も一緒に滞在が可能です。他の方がお葬式で利用している場合は、霊安室(冷蔵施設)で故人のみを御安置することになります。

その後、夜間だとご遺族も疲れてしまっていることが多いので、簡単にその後の流れを打ち合わせて詳しい話や宗教者との打ち合わせ等は明るくなってから行います。

もちろん、急ぎの場合やご遺族が大丈夫な場合は宗教者との打ち合わせ以外の、どんなお葬式にするかの打ち合わせを行うこともあります。

これらの業務の後に、日中の勤務の人が出勤してきて、引継ぎをして一日の勤務が終わります。

お葬式屋さんによっては夜間は他社へ依頼

ここまでいろいろな夜間の仕事をお話してきましたが、すべての会社が同じようにしているわけではありません。

当然ながら、葬儀屋さんの規模や地域で仕事量が異なるので、月に数件しかお葬式を執り行わない企業だと24時間人を配置しておくのは難しいかもしれません。

他にも、夜間は搬送以外の仕事はしない。というお葬式屋もあります。

そういうお葬式屋さんは、搬送と初期対応のみを請け負ってくれる外部の企業と契約して夜間の搬送を行っています。(それ専門の企業さんがあるんです)

どちらがよいかはお葬式屋さんの考え方次第なので一概には言えません。

もし、あなたがお葬式屋さんに勤めてみようかな?と考えているなら、こういった夜間の業務があるのかないのか?も検討してみるとよいかもしれませんね。

お葬式屋さんの昼のメインと夜のメイン

ここまでいろいろとお話してきましたが、少しでもお葬式屋さんの仕事がわかったでしょうか?

お葬式屋さんは24時間動いていて、日中の主な仕事は「お通夜、お葬式」夜間の主な仕事は「搬送、打ち合わせ」となります。

当然ながら日中も搬送や打ち合わせをしますし、夜間もお通夜でご遺族の対応もあります。

定型作業以外にもやることがあるのでいろいろな作業をやってみたい人に向いているのかもしれません。

ちなみに同僚たちは「工場などのライン作業は間違いなく出来ない…」「工場向いてなくて葬儀屋に転職した」という方が多いように感じます。

お葬式屋の仕事に興味持ってくれてありがとうございます。

それでは今日も良い一日を。