分類的には神式
香典の表書きは御玉串料で良い
作法は二礼三拍手一拝(追記あり)
こんにちは、葬儀屋2年目の葬太郎です。
先日、私の務める葬儀屋で世界救世教の葬儀を執り行いましたが、あまり馴染みのない宗教ということで参列された方や、訃報の連絡を受けた方からの問い合わせが殺到しました。
あなたも、知人や友人、ご近所さんの葬儀が世界救世教だった場合に何をどうすれば良いか戸惑いませんか?私も初めてだったので、戸惑ってしまい先輩に助けてもらう場面が多々ありました。
そこで、先輩から聞いたアドバイスや世界救世教の方から聞いた話などをまとめたので、あなたが参列する際の参考になればと思います。
追記…世界救世教のお葬式は教会ごとに結構やり方が違うことがわかりました。世界救世教のお葬式に参列することになったら その2 違う教会でのお葬式は前回記事と結構違いがあったのでもう一回書きます。こちらも参考にしてみてください。
そして、たぶん両方読むと迷ってしまいますが、大切なのは
- 神式に近いこと
- 玉串、または献花を行う
- 香典は御霊前
というあたりです。
細かい参列参拝のやり方は、式場の担当者から説明がありますのでそちらを優先してください。
目次
世界救世教のお葬式の分類は神式
日本で所謂お葬式を行う多くの宗教は、仏式・神式・キリスト教・無宗教の4つのいずれかに分類することができます。
その中でも、世界救世教は神式の部類なので訃報なども「神式」と表記されることが多いです。
その他にも、神社神道やみそぎ教、金光教など神式といっても多数に渡って宗派があるので、細かい部分に関しては喪家に聞いたり、あるいは葬儀を執り行う葬儀社に問い合わせてみてもいいかもしれませんね。
世界救世教のお通夜お葬式に出る場合何をしたらいい?
通夜祭(いわゆるお通夜)に出る場合
まず初めに、式場内にある芳名カード(もしくは芳名帳)に記帳し、お香典を出しますが、もし、通夜祭と神葬祭の両方参列される場合は、神葬祭の日に出してもらえれば大丈夫です。
その後、玉串(紙垂という紙がついている榊の枝)を御供えし、故人様とのお別れや御遺族の方と挨拶をします。
玉串奉奠のやり方はこちらから
お別れや挨拶を済ませた後は、私の地域では自由に散会しますが、一部地域では通夜振舞いという、弔問客に料理を召し上がってもらったり、あるいは持ち帰りのお弁当が渡されるところもあるそうです。
神葬祭(いわゆるお葬式)に出る場合
葬儀当日のお香典を出すタイミングですが、神葬祭の始まる前に出して下さい。神葬祭の開式前に、葬儀担当者から遺族親族だけでなく一般の方も含めた、その日の流れの説明などもありますので、開式15分ほど前に出せると慌てなくて済むし、葬儀社としても落ち着いた中で説明ができるのでお互いにベストです。
神葬祭は、お坊さんでもなければ、牧師でもなく、世界救世教の場合は各本部より来る教団の幹部が執り行います。
開式の前に、冊子(仏式でいう経本のようなもの)が配られ、式中に善言讃詞をみんなで唱えます。
また、玉串奉奠する際の作法についてですが、二礼三拍手一礼となります。多くの神式は、二礼二拍手一礼となっているので注意して下さい。
その後の玉串奉奠や、お別れなどのタイミングですがその都度案内が入るので、そのアナウンスに従ってもらえれば大丈夫です。
玉串奉奠のやり方はこちらから
世界救世教の香典の表書きは玉串料じゃなきゃダメ?香典袋はどんなものを使えばいい?
基本的には御玉串料と表記するのが望ましいですが、御霊前と書いても間違いではありません。
お香典を入れる袋ですが、白黒か双銀の結びきりの水引きを使用してあるものが望ましいです。
ただ、蓮の絵柄が書いてあるものは仏式用なので避けて下さい。
世界救世教のお葬式に参列する時の服や持ち物は?
服装ですが、ごく一般的な喪服で大丈夫です。これといった決まりはありません。
それに付随して、持ち物も特別必要なものもありませんので安心して下さい。
そして、よく「数珠もいらないの?」という質問を受けますが、数珠というのは本来仏式で用いる物なので、わざわざ購入する必要や準備する必要はありません。
馴染みのない宗派のお葬式に出席する時は
世界救世教のお葬式に出席する際は、上に書いたような事を注意すれば大丈夫です。
一部ではいろいろ記載されているようですが、実際は一般的なお葬式と比べると、異なることが多いですが特に問題になるようなこともありませんでした。
注意すべき点は、香典に関してとお参りの作法が、多くの神式とは異なることぐらいで、後は一般的な常識を持って参列すれば問題ありません。
やはり、馴染みのない宗派だと細かい作法や身なりなどで戸惑うことがあると思いますが、そのような疑問や分からないことがあった場合は、ご葬家のご意向なども葬儀社は事前に伺っておりますので、葬儀社へ聞いてもらえればお答えできると思います。
あなたが参列する際の参考になれば幸いです。