いろんな宗教のお葬式

世界救世教のお葬式に参列することになったら その2 違う教会でのお葬式は前回記事と結構違いがあったのでもう一回書きます。

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世界救世教のお葬式を簡単にまとめると

 

  • 葬儀場を使用することが多い
  • お参りの作法は献花(玉串の場合もあり)
  • 服装は一般的な黒の礼服で参列する
  • 香典は神式と同じでOK
  • 基本的には神式と同じ

こんにちは、葬儀屋2年目の葬太郎です。

以前にも世界救世教のお葬式に関しては書いたのですが世界救世教のお葬式とは?仏式?神式?香典の表書きは?作法はどうすればいい?

今回、別の世界救世教の教会でのお葬式がありました。

その際、以前紹介した内容と異なる点が複数ありましたのであらためて書きたいと思います。

あっ、世界救世教と言われても、ピンとこないかもしれませんが、MOA美術館と言えば、あなたも「あっ、静岡県にある美術館ね」と名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。

他にも、姉妹美術館の「箱根美術館」も聞いたことがあるかもしれません。

そんな世界救世教なのですが、MOAクリニックなどの病院を運営していたり、農業の法人を運営していたりと、もしかしたら意外なところで接点があるかもしれません。

私の勤めている葬儀屋の営業範囲にも複数の世界救世教の拠点がありますので、たまにですがお葬式が入ったりします。今回はその流れで別の世界救世教の教会のお葬式が入りました。

同じ大本教の真光に比べると葬儀件数は多い方と言えるかもしれません。(あくまでも私の担当している地域では…です)

信者数は日本全体で約60万人とのことですので、意外と遭遇する確率はあるかもしれません。

ただ、今回の記事はあくまで私の勤めるお葬式屋さんの営業範囲における実際の施行に基づいていますので、もしかしたら全国的には違う部分もあるかもしれないということを念頭に置いていただけると助かります。(なにせ前回の記事ともかなり違いがありますし…)

とにかくお葬式のリアルは、実際の施行に基づいたリアルな情報をお届けしたいと思っています。

そして、たぶん両方読むと迷ってしまいますが、大切なのは

  • 神式に近いこと
  • 玉串、または献花を行う
  • 香典は御霊前

というあたりです。

細かい参列参拝のやり方は、式場の担当者から説明がありますのでそちらを優先してください。

ところで世界救世教って簡単に言うとどんな宗教?

世界救世教は世界救世教いづのめ教団・東方之光・主の光の3教派を含んだ全てを言い、1935年に大本教の元幹部の岡田茂吉さんが起こした新宗教になります。

ですので、大元の教義としては大本教に準じる形になります。

ここでは、教義などには詳しく触れませんが、主な特徴は浄霊という「手かざし」を使用することと、芸術系と自然農法に力を注ぐ点にあります。なのでMOA美術館などがあるわけですね

主に日本以外ではタイ、ブラジルで信者が多いようです。

2016年の宗教年鑑によると、全世界に260万人の会員を擁しているようです。(Wikipediaより)

世界救世教のお葬式を行う場所

世界救世教のお葬式は、通夜、葬儀にあたるものを両方行うようです。基本的には神式に準じた形でどちらも行います。

世界救世教のお葬式を行う場所は、基本的には一般の葬儀場を使用することが多いようです。

ちなみに、私はもうすぐ3年目になりますが、数回は世界救世教のお葬式に立ち会ったことがあります。

ですが、一般的な神社神道とは少し異なる部分があります。この後詳しくお話しますね。

世界救世教のお通夜お葬式に出るにはどうすればいいの?

上記にありますように、大きな括りでは神式に該当する世界救世教ですが、内容、お参りの方法など異なる部分もあります。

細かい部分については、その葬儀場のスタッフに声をかけてもらえればと思います。

遷霊式(通夜祭、いわゆるお通夜)に出る場合

まず初めに、式場内にある芳名カード(もしくは芳名帳)に記帳します。

それからお香典を出しますが、世界救世教ではお香典は御玉串料もしくは御霊前と書くと良いようです。しかしながら、玉串奉奠は親族のみで、参列者は献花。という場合もありますので、御霊前のほうがよりしっくりくるかもしれません。

もしお通夜とお葬式の両方に参列される場合は、お葬式の日に出してもらえれば大丈夫です。

その後、お参りをします。(初めから参列する場合は、基本的に係員の案内通りにすれば問題ありません。)

覚えておきたいのは、世界救世教のお参りは

一揖(いちゆう…軽く礼をすること)

一拝(いちはい・いっぱい…文字通り拝むことです。礼との違いはこちらのほうが深く頭を下げます。)

一拍手(いちはくしゅ…拍手はしのび手(音を立てない拍手)で行います)

ということです。

一般的な神社神道は、二礼、二拍手、一拝となるので、ここが参列する際に一番異なる点になります。

作法手順は基本的には一般的な神式に近い流れになります。

ちなみに前回記事では二礼三拍手一拝だったので、教会ごとに違いがあることがわかります。必ず参列したお葬式屋さんの案内に従ってください。

葬儀式(いわゆるお葬式)に出る場合

葬儀当日のお香典ですが、お通夜に出る場合でも書いたように、世界救世教ではお香典は御玉串料もしくは御霊前と書くと良いようです。しかしながら、玉串奉奠は親族のみで、参列者は献花。という場合もありますので、御霊前のほうがよりしっくりくるかもしれません。

また、もしお通夜の際に出してしまっている場合は、2回出す必要はないので、お葬式の時に出さなくても大丈夫です。

お香典を出すタイミングですが、葬儀式(お葬式)の始まる前に出して下さい。葬儀式(お葬式)の開会前に、葬儀担当者から遺族親族だけでなく一般の方も含めた、その日の流れの説明などもありますので、開式15分ほど前に出せると慌てなくて済むし、葬儀社としても落ち着いた中で説明ができるのでお互いにベストです。

葬儀式の流れをざっくりと書くと

  1. 司会者よりその日の流れの案内
  2. 祭員の入場
  3. 祝詞奏上
  4. 開式挨拶
  5. 祝詞奏上
  6. 弔辞・弔電
  7. 玉串奉呈
  8. 献花
  9. 祝詞奏上
  10. 祭員の退場
  11. 閉式挨拶
  12. 出棺

となります。

ただし、一般的な神社神道でも神社ごとに多少違いがあります。世界救世教でも教会ごとに多少違いがあると思います。

参列される方は、案内に従って起立や着席、玉串奉呈や献花を行えば問題ないと思います。

世界救世教徒以外の参列者は、祝詞、歌の時などは黙祷、黙読で大丈夫だと思います。

また、その後は一般的な神道と同じように十日祭なども行います。

ちなみに前回記事とやはり多少異なります、教会ごとに違いがあることがわかります。必ず参列したお葬式屋さんの案内に従ってください。

世界救世教のお葬式に参列する際の持ち物・服装は?

世界救世教のお葬式に参列する際の持ち物は特にないようです。

参列する際の服装ですが、ダークスーツやブラックスーツなどの一般的な喪服で大丈夫です。

当然ながら神式なので和服でも大丈夫です。

世界救世教のお葬式の弔電や香典は?

どうしても予定があって参列できないから弔電だけでも…とお考えの方、安心して下さい。式の途中で読んでもらえる時間がありますので、弔電を出される方は一般的な葬儀と同じような形で出されてはどうでしょうか。

香典の表書きは、御玉串料か御霊前と記載していただければ大丈夫です。ただ、先程もあったように、玉串奉奠は親族のみで、参列者は献花。という場合もありますので、御霊前のほうがよりしっくりくるかもしれません。

香典を包む袋は、神道と同じもの。黒白の水引の包みを使って下さい。詳しくはコチラも参照してみてください→香典の表書きとは?

蓮の絵柄が書いているものは仏式用なので使用しないように気をつけましょう。

馴染みのない宗派のお葬式に出席する時は

世界救世教のお葬式に出席する際は、上に書いたような事を注意すれば大丈夫です。

ただ、余談ですが世界救世教の方は他に菩提寺を持っていられる方もおり、その場合は仏式での葬儀を行うこともあるようです。

なので、あの方は世界救世教だったから…と早まらずに、訃報での確認や葬儀屋に「何式でのお葬式なのか?」を確認しておくとスムーズかもしれません。

ちなみに前回記事の内容と異なりますが、どっちもリアルですのでこんなこともあります。そして教会ごとに違いがあることがわかります。必ず参列したお葬式屋さんの案内に従ってください。

一部ではいろいろ記載されているようですが、実際は一般的な神式のお葬式と比べると、多少異なる点もありますが特に問題になるようなこともありませんでした。

注意すべき点は、お参りの作法で、後は一般的な常識を持って参列すれば問題ありません。特に、故人を拝む行為をしないように気をつけましょう。

やはり、馴染みのない宗派だと細かい作法や身なりなどで戸惑うことがあると思いますが、そのような疑問や分からないことがあった場合は、ご葬家のご意向なども葬儀社は事前に伺っておりますので、葬儀社へ聞いてもらえればお答えできると思います。

あなたが参列する際の参考になれば幸いです。