- 檀家のお寺や神社などに従い真如苑自体はお葬式を執り行うことはない
- お参りの作法は檀家になっている寺や神社に従う
- 服装は一般的な黒の礼服で参列する
- 香典は御霊前
- 基本的に真如苑はお葬式を行わない
こんにちは、葬儀屋2年目の葬太郎です。
あなたは、真如苑という宗教を知っているでしょうか?
もし東京に住んでいるなら、東京メトロ半蔵門駅構内から、ICカードをかざして建物に入っていく人を見たことがあるかもしれません。
テレビでも14億円の仏像をオークションで落札した!などのニュースを扱っていたのでそれで聞いたことがあるかもしれません。
信者数は日本全体で約92.7万人(2017年時点)とのことですので、新宗教の中では、会員数も多いので聞いたことぐらいはあるかもしれません。
支部は全国にあり、また海外にもあるのですが、真如苑は「余程のことがないとお葬式を行わない」ので「真如苑のお葬式に参加した。」というのはすごく稀なことです。
真如苑の考え方では、檀家になっているお寺や神社でお葬式をあげてよいのだそうです。
すこしわかりにくいかもしれないので、そこも含めて詳しく解説します。
残念ながら知り合いに真如苑の方がいないので、エホバの証人のときと違い、完全にこれがリアル!とは言えないのが残念ですが、資料を参考にお話していきます。
それでは「真如苑のお葬式に出席するときはどうすればいい?」を調べて纏めてみましたので御覧ください。
ところで「真如苑」って簡単に言うとどんな宗教?
真如苑の成り立ち
真如苑は、もともと会社員をしていた伊藤真乗(俗名・文明)とその妻・伊藤友司という方が、始めた宗教になります。
伊藤真乗氏は会社員の傍ら、伊藤家家伝の易学研鑽のために大日本易占同志会に入会し人生相談をしたりしていたようです。その後、父の影響で曹洞宗を、母の影響で天理教と親しみ、上京後は、浄土教、法華経、また浅野和三郎の心霊科学にも触れ、結婚後はキリスト教会にも通っていたようです。
その後、真言密教を夫婦で学び、仏像を家に迎えたところ、奥さんが祖母から受け継いだ霊能力に目覚め、霊能家になりました。そして、伊藤真乗氏は会社員を辞め、自宅を成田山新勝寺講中とし「立照講」を届出して、「立照閣」として本格的に宗教活動を行うようになりました。
その後、立照閣から、真言宗醍醐派立川不動尊教会、まこと教団、真如苑と現在に至ります。
ちなみに教主のことを「苑主」というようです。
真如苑のお葬式
ここでは、教義などには詳しく触れませんが、主な特徴は真言宗と同じ感じです。お葬式は真如苑HPをみると基本的には真如苑では行わないようです。
真如苑でのお葬式について
ご葬儀や法事に関しては、信徒の皆様にはご先祖の代からのご縁を大切にし、菩提寺で行っていただくようにお願いしています。しかし菩提寺をお持ちでない方や、菩提寺とのご縁がない方については、ご事情をお聞きした上で、お申し込みを受け付けています。
真如苑の真如とは、真如苑HPからの引用ですが
真如とは
さまざまな意味が含まれる仏教用語ですが、真如苑の「真如」には、今を生きる一人ひとりが、み仏の教えを学びながら、それぞれの生き方の中に幸せを見出していけるようにとの願いが込められています。
とこのようになっています。
日本全体で約92.7万人(2017年時点)の会員を擁しているようです。
「真如苑」のお葬式を行う場所
真如苑のお葬式は、前述の通り
ご葬儀や法事に関しては、信徒の皆様にはご先祖の代からのご縁を大切にし、菩提寺で行っていただくようにお願いしています。
ということで、基本的に行わないようです。
ただ
しかし菩提寺をお持ちでない方や、菩提寺とのご縁がない方については、ご事情をお聞きした上で、お申し込みを受け付けています。
とあるので、真如苑の祭司の方が一般の葬儀場に来て葬儀を行うこともあるのだと思います。
真如苑のお葬式を行う場所は、菩提寺や神社にもよりますが、一般の葬儀場もしくはお寺や自宅で執り行われます。
ちなみに、私は3年目になりますが、担当するエリアに真如苑の支部はありますが、真如苑のお葬式は見たことがありません。
「真如苑」のお通夜お葬式に出るにはどうすればいいの?
上記にありますように、真如苑のお葬式は基本的に真如苑以外の菩提寺や神社の形式に則ることになります。
もし、真如苑にお葬式を頼むとすれば、真言宗に近い形になると思いますが、資料がないので、その葬儀場のスタッフに声をかけてもらえればと思います。
「真如苑」のお葬式に参列する際の持ち物・服装は?
真如苑のお葬式に参列する際の持ち物は特にないようです。
参列する際の服装ですが、ダークスーツやブラックスーツなどの一般的な喪服で大丈夫です。
「真如苑」のお葬式の弔電や香典、供物は?
どうしても予定があって参列できないから弔電だけでも…とお考えの方、安心して下さい。式の途中で読んでもらえる時間がありますので、弔電を出される方は一般的な葬儀と同じような形で出されてはどうでしょうか。
真如苑のお葬式は経験がないのですが、一般の葬儀場でやるとすれば、生花や籠盛りなどの供物も出すことに問題はありません。
香典の表書きは、御霊前と記載していただければ大丈夫です。香典を包む袋は、白無地の包みを使って下さい。
馴染みのない宗派のお葬式に出席する時は
真如苑のお葬式に出席する際は、上に書いたような事を注意すれば大丈夫です。
あまり聞き慣れない宗教だと身構えてしまいますよね。
ただ、基本的に真如苑ではお葬式をやらず、檀家になっているお寺や神社、教会にお葬式を頼むのが前提となっているので、信者数の割にお葬式はあまり多くないのだと思います。
もし、真如苑のお葬式に出る際は、担当する葬儀屋さんが事前の打ち合わせを行っているので、葬儀屋さんに聞いてみて下さい。
他にもいろいろな宗教のお葬式に興味があればいろいろな宗教のお葬式こちらも参考にしてみて下さい。
やはり、馴染みのない宗派だと細かい作法や身なりなどで戸惑うことがあると思いますが、そのような疑問や分からないことがあった場合は、ご葬家のご意向なども葬儀社は事前に伺っておりますので、葬儀社へ聞いてもらえればお答えできると思います。
最後になりますが、もしかしたら「真如苑」の信者の方は多少不快な思いをされたかもしれません。(真言宗に近いなど)ですが、ここでは教義の事ではなくお葬式に参列する方へのお話、ということでご納得いただければと思います。
また、真如苑のお葬式について詳しい方がいらっしゃいましたらご教授いただけると幸いです。
あなたが参列する際の参考になれば幸いです。