現役葬儀屋の日常

葬儀屋であった本当の(日常の)話 弔問の時間は考えようよ。本当に。

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このお話の要約
  • お通夜で一目会いたいのはわかるけど時間を気にして
  • 平常時に夜遅くに他人の家に行かないよね?
  • 基本的に「もし自分だったら」を考えよう

こんにちは、しばらく空いている間に葬儀屋6年目に突入している葬太郎です。皆様いかがお過ごしでしょうか?

冠婚葬祭業を取り巻く環境は厳しくなっていますが、それを言ったらどんな業界も大変ですよね。仕入れも値上げ・・・エネルギーも値上げ・・・給料は値下げ・・・

・・・共に頑張りましょう!

さて、今日は日常で起こった事を雑談的にお話しする内容です。

早速、最近お通夜であった事をお話ししますね。

私は以前、お通夜は何時まで行っていいの?という内容をお話ししたことがあるのですが、その時は大体遅くとも21時まで(地域差あり)という事を言いました。

葬儀屋のホール(葬祭場)でお通夜を執り行っていると、稀にですが夜間(22時過ぎ)に「まだお通夜ってやってますか?」という確認だけなのか、行きたいのか本気なのか真意が掴めない電話がかかってくることがあります。

100歩譲って、この問い合わせをしてきた方は「お通夜って夜通し家の人が居るから行ってもいいのかな?」と思っていたとしましょう。うん。

まぁ答えは言うまでもなくNOなのですが、とりあえず突撃してこずに電話をくれただけよしとしましょう。(でも夜中の2時にお通夜やってるのか?って問い合わせ来たときは絶対に嫌がらせだと思いました。)

さて、ここまでの前フリでわかったかと思いますが、いたんですよ。

0時前。やっとお風呂や着替えを終えて休もうとしているであろうお宅のお通夜に・・・弔問客が。

監視カメラの映像でそのお宅の控え室チャイムを連打している男の人が見えたときは、わりとビックリしました。

葬祭場の泊まり勤務なんて何とも思わない私、葬太郎、真っ暗な葬式場を歩いてもへっちゃらな私、葬太郎。なのにその時は恐怖でした。

思わず「えっ!今!?」って声に出そうなものをグッと呑み込み、きっとご家族は出てこないだろう。と思い、その男性に声をかけに向かおうとしたその時。

ガチャリとドアが開き、普段着に着替えた家の方が出てきて男性を中に招き入れました。

その後、すぐに帰ると思いきや5分しても男性は出てきません。

10分・・・20分・・・

もうすぐ30分経とうというときに、やっと男性は帰っていきました。

あなたはどう思われたでしょうか?もしかしたら私は葬儀屋なのでそう思うだけだったりして・・・

家の人は、家族が亡くなる前から病院に行て、その後すぐに葬儀屋と打合せしたり、写真を準備したり各種手続きをしてヘトヘトな中、早いと亡くなった翌日にお通夜になります。

さぁ、もしこれがあなたなら、そんな状況で「明日はお葬式だ・・・少し休もう。」と思っていた所に同じことをされたら・・・

そんなことを考えてお通夜に来てくれると遺族も嬉しいかな。と思いますし、その日当直の葬儀屋も驚かなくて済みます。

もし「そうまでしても会いたかったんだ!」と仰られるなら、私ならその行動力で故人が生きてる内に会ってあげてほしいな。と思います。

そんなことを考えた今日の葬太郎でした。それでは今日もよい日を!