お葬式屋さんで働いて思うこと

お葬式屋さんで働いていて思ったこと2

こんにちは、お葬式のリアル管理人の葬太郎です。

今回もまた、お葬式屋さんで働いていて思ったことをお話します。
(秘密保持契約が当然あるので、地域や名前は一部改変してあるので予めご了承くださいね。)

いかんいかん、このテーマはもっと気楽に書くと決めたのに、なかなか硬さが抜けないですね。

今回は、お葬式で困る人についてお話しようと思います。というか、こういうのもリアルなんだな。と思ってしまいます。

疎遠になっていた親族の葬儀で突然喪主になってしまった方の話です。こんな事ってあるの??という話ですが、もしかしたらあなたの参考になるかもしれません。

それでは、肩の力を抜いて気楽に読んでください。

誰が喪主やんの?

それは寒い夜中でした。

いつもどおり、電話がなりお葬式の依頼を受けました。

しかし、その日は電話の時点でいつもと異なっていました。

「ねぇ、葬式の依頼はするんだけど、俺が喪主やらんといかんのかなぁ?」

私は、ん?と思いましたが、どうも話を聞いていると

故人の奥様は既に他界されていて、離れて暮らすお子さんがいるのですが、どうもお子さんは故人の葬儀に出たくないと。そこで、葬儀屋に電話をかけてきた故人の兄弟に「勝手に葬儀はやってください。」と言ったようです。

困った故人の兄弟ですが、故人をそのままにしておくことも出来ず、とりあえず葬儀屋に電話をかけた。という流れのようでした。

故人の兄弟も高齢で、故人とも大分疎遠だったようで、何故、子供がいるのに疎遠の兄弟が葬式を挙げなきゃならないのか?と思い

先ほどの「ねぇ、葬式の依頼はするんだけど、俺が喪主やらんといかんのかなぁ?」という言葉が出てきたようでした。

私は「そうですね、ご親族様の中で一番故人様と間柄が近しい方が、喪主をやられるのが一般的ですね。ですが、私たちがどなたが喪主をやったほうが良いとは言えませんので、ご親族様方でもう一度お話されてはいかがですか?」とお伝えしました。

私としてはここで「そうですね、息子さんがやったほうがいいですね」と言ってしまうと、後で「葬儀屋が喪主は息子にしろと言ってた」と言われてクレームになりかねないので、個人的には育ててもらったお礼に最後くらい。と思ったりもしたのですが、各家庭ごとにさまざまな事情があると思いますので、あくまでもご親族同士のお話し合いにゆだねるしかありませんでした。

 

何で俺が喪主なの?

その後、結局、初めに電話をかけてきた故人の兄弟が、喪主をやることになったようなので「何で俺が喪主なの?」と納得がいかない様子でした。

確かに、故人には息子がいることを兄弟なら知っていたでしょうし、故人の奥様は既に他界しているのも知っていたでしょうから「葬式は息子がやるもんだ。」と思っていても不思議ではありません。

どんなお葬式にするかを、お話している最中も「俺は疎遠だったから知らない。何をしていいかもわからないし、お金もない。」となかなかお話が進みませんでした。

しかし、お葬式は待ってはくれないので、それでも「どうするか?」を決めていくしかありません。(厳密には待てるのですが、日が開くほど保管料金がかかるので、今回のようなお金を安くしたい場合には向きません)

「何で俺が喪主なの?」というのを、「そうですね~」と気持ちはわかりますが・・・的に受け止めながらお話を進めていきました。当然ながら、疎遠であったこと、息子がお葬式をやると思っていたこと。という理由がありますので、一般的な葬儀の形式だけど規模はかなり小さめということになりました。

最後には、仕方ない。というように納得してもらえた雰囲気でした。

 

葬儀が終わって

その後、無事に葬儀が終わりましたが、やはり息子さんは姿を見せませんでした。お骨も兄弟の方がお寺にあるお墓に入れることになりました。

ただ、いくら兄弟とはいえ、やはり疎遠だったことと息子の事が気になったらしく、お寺のお布施も含めると約100万円を支払うことに納得はされていないようでした。(葬儀屋に対してではなく故人の息子さんに対して)

お香典もあるとはいえ、やはり予定外の100万円というのは気持ち的にも単純に出費的にも痛かったと思います。

葬儀屋の我々としても、たまにある光景とはいえ何ともいえない思いを感じてしまいました。

 

突然起こることだからこそ準備を

先ほども書いたとおり、実はこういうケースはたまにあるケースなんです。

ただ、葬儀屋から見たらたまにあるケースなだけで、普通に生活していたらそうそう出くわすことはないと思います。近しい人のお葬式自体人生でそんなにたくさんあるわけじゃないですし。

でも、お葬式は、というより、いざということは本当に突然起こるものです。またあなたの家族ではなく、今回のように付き合いが浅い親族だからこそ、親族の家庭の内情がわからず、自分に降りかかってくるケースもあります。

本当に今回のケースの方は青天の霹靂といった感じでした。

なかなか、こういう場合も想定しておくのは難しいですが、知っていれば知らないよりも気持ちの面で楽になるかもしれないと思い今回のお話にしました。とはいえ、入院している方がいる家族に「お前、葬式のことどう考えてるんだ?」とか聞けないと思います。

えっ、お前はどうしてる?って?

私は葬儀屋勤めだと家族も親族も知っていますので、思いっきりストレートに「マジで先にいろいろ決めといたほうがいいから」と、父母祖父祖母親戚までエンディングノートを渡してます。

もしかしたら、「こんな話を聞いたから・・・」と言って、親族にエンディングノートをプレゼントしつつ、それをきっかけに話してみるというのもいいかもしれませんね。

お葬式は決して金額が安いといえるものではないですが、始めに準備や勉強をしておけば「えっ・・・こんなにかかるの?」という事は防ぐことが出来ます。

何にいくら使うかを予め決めておくことと(安いだけじゃなく、ここにはお金をかけたいとかも含めて)実際どれくらいかかるのか?を見てみたりするだけでも、もしもの時でも慌てなくてすみますよ。