- 信者以外の方も参列できる
- 特に決まりはないが、一般的な喪服が多い
- 数珠を持っていたら持参する
- 樒を基本としているが喪家の意向によっては色花で生花を供えることもできる
- 一般的な葬儀と同じように弔電を出すことができる
- 本来なら香典はいらない
こんにちは、葬儀屋2年目の奏です。
ニュースなどを見ていても、テレビのコマーシャルなどでも結構見聞きすることが多い「創価学会」
あなたも聞いたことぐらいはあるとおもいます。
話題になることも多く、また信者数も多いことから私の勤めている葬儀社でも、結構な割合でお葬式のご依頼をいただきます。
結構な割合でお葬式のご依頼をいただくということは、あなたが参列する可能性もそれなりにあるということだと思います。
創価学会のお葬式は分類的には仏式のお葬式ですが、少しばかりお寺さんが来て行うお葬式とは異なる部分もあります。
ですので、創価学会のお葬式について私の経験と公式サイトから詳しくまとめてみました。
あなたが参列する際の参考になればと思います。
目次
創価学会のお葬式とは?
創価学会のお葬式は友人葬という形で行われます。
公式サイトによると「友人葬は故人様を送るまごころを大切にする」という形での葬儀のため、信者以外の一般の方が参列することは可能です。
むしろ隣家手伝いのある地域だと隣家さんにお手伝いの依頼をすることもあるので信者以外の一般の方の参加も間違いなく大丈夫です。
そして、葬儀に僧侶を呼ばないことが特徴です。では導師はどうなるのか?と思うかもしれませんが、儀典長と呼ばれる故人様もしくは喪主様の住んでいるエリアの長が導師を務めます。よってお布施もなければ、戒名もありません。
創価学会のお通夜お葬式に出るにはどうすればいいの?
お葬式というのは地域性がとても強いので異なる可能性があります。あくまでも私の地域の話になりますので予めご了承いただければ幸いです。
お通夜に出る場合
葬儀場に着いたら、式場内にある芳名カード(芳名帳)に記帳し、香典を出します。もし葬儀当日も出るようでしたら、お通夜の日には出さずにお葬式の日に出してもらえれば大丈夫です。
その後、焼香をして、故人様とのお別れや御遺族の方へ挨拶をします。
→創価学会の焼香のやり方はこちら
お別れや挨拶を済ませた後は、私の地域では自由に散会しますが、一部地域では通夜振舞いという、弔問客に料理を召し上がってもらったり、あるいは持ち帰りのお弁当が渡されるところもあるそうです。
お通夜は一般会葬の時間が18:00となっていることが多いですが、お通夜のお経は同時刻かそれ以降の19:00頃となっている場合が多いです。
もし19:00頃に弔問するとお経の真っ最中ということもあり、帰るタイミングを見逃してしまいがちなので18:00~18:30頃に行くことがおすすめです(^^)
お葬式に出る場合
葬儀当日は、お葬式の始まる前に香典を出して下さい。お葬式の開式の前に、その日一日の流れを葬儀担当者がするので開式15分前までに香典を出せるとベストです。まぁその頃には学会員さん達が席に着き始めてるからあまりにも騒がしいと「空気読めよ」という無言の圧力があります
創価学会の葬儀の流れをざっくりと書くと
- 司会者よりその日の流れの案内
- 導師・副導師が着座
- 読経
- 焼香
- 唱題
- 弔慰文・弔電の拝読
- 導師の挨拶
- 御遺族の代表者からの挨拶
- 題目三唱
- お別れ・出棺
と、このようになっています。
ちなみに私が初めて大人数での唱題を聞いたときは、あまりの声量と式場の一体感に圧倒されました…
創価学会のお葬式に参列する際の服装・持ち物は?
参列の際の服装
公式サイトでは、特別決まりはないと書いてありますが、やはり周りの目もありますのでジーパンなどよりかは、一般的な喪服で行った方が無難です。
もし、あなたが学生さんなら学生服で行くのが良いと思います。
参列の際の持ち物
あなたが持っているようであれば数珠を持参して下さい。「私、浄土真宗の数珠しか持ってない…」という方でも、大丈夫です。
信者の方は創価学会の数珠を持っていくべきですが、その他の方は自分の信仰している宗派の数珠で構いません。
創価学会のお葬式の供物や弔電は出してもいいの?
供物に関して
創価学会の友人葬で飾る生花などは樒(しきみ)を基本としています。
しかし最近では御遺族・御親族の方が樒のお供えをするので、一般の方が供える場合は色花でも可能なことが多いです。
ただし、喪家の意向によっては樒で統一したいという方もいるので、直接喪家もしくは担当する葬儀社に確認してください。
弔電に関して
上記の葬儀の流れでも書いてあるように、弔電を拝読する時間がありますので出してもらって大丈夫です。
弔電に関するこれといった決まりは、特にないので安心してください。
創価学会のお葬式のお香典はどうすればいいの?
儀礼的な意味での香典は持参しなくてもよい、というのが創価学会の方針となっています。日本では弔意を表すものとして香典等を持参することが習慣ですが、儀礼的な香典を一切辞退しているケースもあります。
公式サイトではこのように書いてありました。
では、香典は持っていかなくて本当に恥をかかないのか?と疑問に感じますよね。
実際のところ、私が担当させていただいた創価学会の方で香典の受け取りを辞退するというケースは見たことないです。
他の一般的な葬儀と同じように、皆さん香典を持ち、喪家としても香典返しを準備している事がほとんどです。そのため、香典は持っていった方が無難です。
ちなみに、香典袋の表書きは御霊前や御香料で大丈夫です。
馴染みのない宗派のお葬式に出席する時は
創価学会のお葬式に出席する際は、上に書いたような事を注意すれば大丈夫です。
一部ではいろいろ記載されているようですが、実際は一般的なお葬式と比べると、異なることが多少ありますが特に問題になるようなこともありませんでした。
注意すべき点は、お通夜に行くタイミングぐらいで、後は一般的な常識を持って参列すれば問題ありません。強いて言えば、唱題の時に圧倒されない心の準備とかですかね
いくら仲の良い友人だったり親族であっても、やはり喪主に直接聞きにくいこともあるかと思います。そのような際は、葬儀を行う葬儀社へお問い合わせ下さい。予め喪家の意向なども伺っておりますのでお答えできると思います。
あなたが参列する際の参考になれば幸いです。