お葬式屋さんで働いて思うこと

終活カウンセラーって何?何が出来るの?どういう人なの?

終活カウンセラーって
  • 一般社団法人 終活カウンセラー協会による民間資格
  • 約6時間の講習後 筆記試験で初級が取れる
  • エンディングノートの書き方は葬儀屋でもセミナーがある
  • 業界の人がさらなる勉強の為に取得するなら
  • この資格を持っているから何というわけではない

こんにちは、葬儀屋2年目葬太郎です。

あなたもテレビなどで「終活」「終活カウンセラー」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

あ、ちなみに「終活カウンセラー」は一般社団法人 終活カウンセラー協会もしくは、運営会社のリンテアライン株式会社さんの商標登録のようです。(ちゃんと調べてなくてすみません)

その終活を助けるための資格みたいなのですが、どうしても簡単に取れる資格の上、かならずしも実務をおこなっているわけではありません。

だからこそ、終活カウンセラーだけの話を鵜呑みにしてほしくないですし、やはり毎日お葬式の現場を見ている人間の方を頼ってほしい気持ちがあります。

正直言ってたかが葬式屋の数日分の残業時間程度の勉強で、どこまで人に語れるものがあるのか?と現役葬儀屋としては思ってしまうのですが自分で自分のことを終活したいシニアなどにも人気のようですね。

それでは、この終活カウンセラーがどのようなものなのか詳しくお話しますね。

終活カウンセラー資格は民間資格

まずは、終活カウンセラー資格とはどんなものなのかお話します。

終活カウンセラー資格とは、リンテアライン株式会社さんが運営する、一般社団法人 終活カウンセラー協会が認定する民間資格です。

終活カウンセラーの目的

引用ですが

終焉活動(終活)に関する事柄の知識を得るための講座を
開催する。
講座の後に実施する試験に合格した者には、レベルに応じた
認定資格を与える。

というもので、

終活カウンセラーとは

「終活」に関して「カウンセラー」としてじっくり話を聴けるスキルを持った方です。
終活に関する抽象的な「悩み」の中身が、どの分野の悩みであるのか、またどの専門家が必要であるかを見極める

「シニアのお困りごと案内人」

終活カウンセラーの知識は、専門分野を全て網羅するものではなく、終活に必要な幅広い知識を持ち、相談人の「悩み」がどの分野に当てはまるかを的確に応えることができ、また、案内してはいけない範囲のすみ分けができ、相談者が次に何をすれば良いか、また「話しを聴いてくれた」と喜ばれるスキルの持ち主。

というものを目指しているようです。

つまり、終活を望んでいる人にアドバイスを与えるような存在といったことだと思います。

終活カウンセラー資格を取得するには

初級の場合は

初級終活カウンセラー

終活に関しての基礎知識。
幅広い、知って頂きたい知識です。自分のエンディングノートが書けるようになるような知識です。

講習時間と試験 約6時間の講習後 筆記試験
受験料 9,970円(税込) 講習代、試験代込み、お弁当付き
認定料 試験合格後、会員登録していただくことで、
初級 終活カウンセラーとして認定されます。
※会員登録料月380円、2018年4月より月400円に変更、次回更新時分までのまとめ払い(更新時期:3月末)
合格までの流れ
受講申し込みを頂き、受講料をお支払頂いた後に「終活カウンセラー初級」テキストをお送りします。練習問題も付いておりますのでそれを使用して試験当日までに勉強していただきます。試験日は、テキスト解説をしたあと、試験となります。

といった感じで、初級の他に、上級とインストラクター資格がありそれぞれ

上級終活カウンセラー

終活に関してのカウンセリングスキルと案内スキル
(※初級 終活カウンセラーに合格した、終活カウンセラー会員の内、今年協会が開催する勉強会に
1回以上参加したことがある方のみ受講することができます)
他の人にエンディングノートを書くアドバイスができる知識とスキルです。

講習時間と試験 事前レポート提出 講習1日
課題取組 試験半日
応募条件 終活カウンセラー初級取得者
受験料 39,960円(税込) 講習代、試験代、弁当代込み

別途事前審査費 2,160円

試験合格後、上級 終活カウンセラーとして認定されます。

インストラクター養成講座終活カウンセラー上級インストラクター

終活カウンセラーを育てる講師の資格です。
(※上級 終活カウンセラー合格者で、協会が開催する勉強会に年間2回受講した方が申込することができます)

講習時間と試験 講習4日間
1日目 10:30~18:00
2日目 9:30~17:00
3日目 10:30~18:00
4日目 9:30~17:00
試験1日 30分程度
応募条件 【1】終活カウンセラー勉強会年間で2回以上参加
【2】過去に「エンディングノートの書き方セミナー講師養成講座受講者」参加 ※参加日は問わず
【3】終活カウンセラー上級所有者
受験料 220,000円(税込) 試験代・資料代込み
合格後、終活カウンセラー上級インストラクターとして認定されます。

その他、終活カウンセラー協会代理店などあります。

といった内容のようです。(全て一般社団法人 終活カウンセラー協会HPより引用)

全て実務は存在せず…のようです。

終活カウンセラーがどんな場合に役に立つのか

これは、一般社団法人 終活カウンセラー協会HPによると

終活カウンセラー資格の活かし方

終活カウンセラー資格は幅広い職業の方に取得していただいております。
特に取得者の方が多い職業の実際の活かし方を紹介します。

葬祭業の方の活かし方

葬儀は宗教観や死生観によって人それぞれ異なりますので、依頼者の希望になるべく沿った形であげられるようにお手伝いする必要があります。
そのため、まずはじめに相談者の葬儀に関する漠然としたイメージをエンディングノートに書くなどして、現実化させることが有効な場合があります。
この時に、終活カウンセラーを取得していると、葬儀だけでなく幅広い相談にのることができます。

石材業の方の活かし方

近年様々な供養形態が出てきており、どんなお墓を建てるべきかわからないという方がたくさんいます。
この際終活カウンセラー資格を取得していると傾聴することによって、相談者にどのようなニーズがあるのかを踏まえて的確なアドバイスがしやすくなります。

保険業の方の活かし方

最期を迎える時に葬儀や建墓の費用、相続税などについて家族に迷惑をかけたくないという方は少なくありません。
その解決策の一つが保険です。
終活カウンセラーの資格があることで、葬儀や建墓に必要な費用はいくらなのか、どのタイミングで保険料を受け取れるのかなどの疑問を解消しながら加入者の立場に立った保険の提案をすることができます。

近年では保険金を葬儀費用として使用する目的の死亡時生命保険なども登場しているため、終活に関する深い知識があることで加入者との信頼関係を築きやすくなります。

金融機関の方の活かし方

本人だけが知っている口座や不動産がないかを整理し、資産を集約することは終活の大事な作業の一つです。
また誰に相続をするかなどのアドバイスや提案をすることで、お金にまつわるトラブルを回避することができます。

遺言代用信託という商品は遺言書を残すほどではないという人のニーズに答えるために生まれました。
終活の知識を深めることで、顧客の高齢化への対応と幅広い提案が可能になります。

士業の方の活かし方

弁護士、司法書士、行政書士、税理士などは終活に関わる代表的な士業です。
遺産相続に関わることが多いですが、終活全体の流れの知識があることで遺産相続以外の課題に対しての提案ができるようになり、相談者からの信頼を得やすくなるメリットがあります。

また資格を持っていることで遺産相続をメインにしている同業者との差別化にもつながります。

となっていて、もともとある程度の知識のある専門職の人が、本資格を取得することによって事業の幅を広げましょう。というのが本来のあり方のようです。

確かに、終活、お葬式の知識を持った保険屋さんなんかは頼りになりそうですし、士業の方もお話がスムーズに進みそうです。

でも、葬儀屋は毎日現場を見ているから必要なのか微妙ですが…(少なくとも私の周りでこの資格を取って云々という人はいません)

なので、まったく関係のない職種の方が、この資格を取ったからと行っていきなりなにかの役に立つ。ということは(普通に考えてそうなのですが)ないと思います。

別にこの資格が悪い資格というわけではないですが、この資格があるから絶対的に正しいとも思いません。

ネット上の謎の終活カウンセラーたち

インターネットを検索していると、終活カウンセラー資格を持った方たちが、前職がなんだったかは様々ですが、いろいろ言っているサイトがあります。

ですが、結局彼らは現場を見ていない方たちです。

そんな方たちにお金を払って、アドバイスを聞くくらいなら毎日葬儀について、見て聞いて、お手伝いをしている私達葬儀屋に聞いてください。

確かに中にはアレな感じの葬儀屋もいるとは思いますが、周りの人に聞けばどこがおかしい葬儀屋かなんて、いくらでも情報があると思います。

終活カウンセラーはお葬式もプロなのか?

やはり、人生の総決算とも言える終活ならば、終活カウンセラーはお葬式に関してもプロなのか?と思うところですが、一般社団法人 終活カウンセラー協会の理事の方を見てみると

武藤 頼胡

1971年生まれ
一般社団法人終活カウンセラー協会代表理事
リンテアライン株式会社 代表
明海大学ホスピタリティツーリズム学科外部講師
「終活カウンセラー」の生みの親。自身も終活カウンセラーとして活動しながら、「終活」についての大切さを一般目線で伝えるため、毎月巣鴨、浅草でアンケートを実施中。
リンテアライン株式会社では、葬祭業のコンサルタント事業を展開。お客様目線とクライアント希望の両方を加味した提案を心がけ実践中。

山下 弘毅

Focus Design株式会社 代表取締役
1999年、国内金融機関から国際複合金融機関へ転職し、
コンサルタントを経て新入社員の育成担当とチームリーダーを兼任。
2002年4月に独立FPとして起業し現在に至る。
2002年から日本に導入された米国発のマネーセミナー「SMMS」に
当初からテストインストラクターとして参加。
一貫して金融機関に在籍した経験を生かし、金融商品、
保険商品の選び方やライフデザインの考え方を平易にわかりやすく伝える。
セミナーは公民館等での一般向け、大手企業の従業員向け、
大手ハウスメーカーの顧客向け、卒業を迎える大学生に向け等、
多数の実績がある

島田 弘樹

「働く人の笑顔と輝きのために」をテーマに、人事労務に関するあらゆるシーンでお客様のお役に立つ社労士。助成金や就業規則、雇用問題など中小企業の労務管理が得意。
現在、大規模異業種協同組合に所属し、1000社を超える様々な中小企業経営者のお悩み解決に日夜奔走中。
外国人技能実習生の受入事業など、中国やベトナムにもパイプを活かし、企業の海外進出のサポートも行っている。

西森 義人

1963年生まれ
一般社団法人終活カウンセラー協会理事
一般社団法人日本相続コンサルティング協会 認定カウンセラー
一般社団法人日本プロカウンセリング協会 認定カウンセラー
三級知的財産管理技能士
株式会社エムズコーポレーション 代表取締役
終活カウンセラーとして、自分の最後を見つめる事で今をよりよく生きるをモットーに人の話をじっくり聞き、共に考える姿勢で終活を広げる活動を展開中。

ということで、コンサルや保険、社労士などのプロの方で、お葬式屋さんのプロの方はいらっしゃられないようです。

(もしいたらごめんなさい)

なんだかんだ言っても、私達は毎日葬儀と関わっている自負があります。

毎日多数のお客様と実際に関わっているのは私達です。

どんな悩みがあるか、どんなお葬式をしたいのか。当然失敗することもありますが、それを次に活かしよりよい提案ができるように頑張っています。

ネットでなんとなく資格を取って、相談料を取って…なんていう人たちに惑わされないでください。当然中には真面目に活動している人ばかりだとは思いますが、ネットだけでなんとなく相談を受けている人たちに頼むぐらいなら、葬儀屋のセミナーに参加してみてください。

そこで変な契約をさせられそうになったら、それこそネットで書き込んでやってください。

なんでこの記事を書こうと思ったのか

最近、ネットでこう聞いた。終活してたらこういってた。という相談を受ける機会があったのですが、そちらが正しいと信じて曲げない方がいらっしゃったので…。

結局、地域の方といろいろと面倒なことになったりと大変でした。

いつも言っていますが、お葬式は地域性が強いものです。

どんなに変わったものでもその地域で正しいのなら正しいのです。

例えば、今でも土葬文化の土地もありますが「普通は火葬だろ?」と言っても、そこの地域が土葬しかしないのなら、土葬が正解なのです。

当然、あなたの宗教や信条が優先され無くてはならない部分も多分にありますが、一般的にみたらその土地の普通に習う形になると思います。

なので、あなたが後悔しないように、先に知識を取り入れ、地元の葬儀屋を探し、納得の行くお葬式の形を探してみてください。

お葬式屋さんはいつだってお客様の希望に沿いたいと思っていますから。